「禅と日本文化」
ぜんとにほんぶんか
紙本印刷/冊子/縦17.2×横11.2/昭和15年(1940)
訳 北川桃雄 昭和15年9月30日 第一刷発行
東洋哲学としての禅の思想に関する著作。原著は英文で、日本文化の形成に果たした禅思想の影響を、欧米に紹介するために書かれたものである。英文の初版本は、東方仏教徒協会(EBS)から刊行された。その後、北川桃雄によって岩波書店から邦訳が刊行されると、国内では禅の入門書、日本文化理解に資する案内書として広く読みつがれ、古典的名著として知られる。英文の旧版は、昭和16年(1941)に独訳・刊行され、昭和33年(1958)には、Zen and Japanese Cultureと改訂してニューヨークとロンドンから刊行された。
「続 禅と日本文化」
ぞくぜんとにほんぶんか
紙本印刷/冊子/縦17.2×横11.2/昭和17年(1942)
訳 北川桃雄 昭和17年10月15日 第一刷発行
『続 禅と日本文化』の訳書は、大拙先生の英文の著Zen Buddhism and its Influence on Japaness Culture.(1938, The Eastern Buddhist Society, Kyoto 発行)の後半部分と、別に英文「禅と空観」という一章を加えて、和訳したもので、既刊の岩波書店『禅と日本文化』と合わせて、上記原書を全訳したことになる。尚、配列は便宜上のもので、原書にしたがえば、「禅と茶人」は前編の第七章、「禅と問答」「禅と能」は附録をなし、「禅と日本人の自然観」が後編の全部である。